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「Gackt様」オバさまに超人気 秘密は謙信「妖艶」の役柄作り
NHKの大河ドラマ「風林火山」に出演している歌手のGacktさん(年齢非公表)が、オバさまの間で大ブレークしている。理由は、化粧にロングヘアの上杉謙信といったビジュアル面ばかりでなく、そのストイックでミステリアスな役柄作りにあるらしい。

中高年の女性から「ガクトー」「カッコイイ」
新潟県上越市で2007年8月25日に行われた恒例の「謙信公祭」。Gacktさんが謙信公姿で初めて祭りに参加し、前年の4倍を超える過去最高の20万人余の人出を集めた。

「Gacktさんは、表への露出が少ない方なんだそうですね。だから、珍しいとファンが押し寄せたようです」
同市観光企画課の担当者は、人出が増えた理由をこう説明した。

出陣行列に加わったGacktさんは、甲冑姿で白馬にまたがって登場。武者姿の400人を引き連れて通りを練り歩き、沿道から「ガクトー」「カッコイイ」などと黄色い歓声が響いていた。ファンには、中高年の女性の姿も目立ったという。

Gacktさん扮する謙信公は、濃い化粧をした顔にロングヘア姿と現代風の味付けがなされている。しかも、Gacktさん自身が、これまでの細身から筋骨隆々の姿へ「変身」しているのだ。それが、従来の謙信像でもないGacktさんでもない独特のオーラを発している。NHKの広報担当者は、「放送前は確かに、20?30代のガクトファンからの問い合わせが多くありました。ですが、始まってからは、40?60代の大河ドラマファンから『この謙信は誰か教えて』と来るようになりました。いつもの大河ドラマと雰囲気が違うものの、怪しげで妖艶な仕上がりに魅了されたようです」と話す。

なぜこのような演出にしたかについては、「プロデューサーが、東京ドームで行われたGacktさんの公演の映像を見て、馬に乗って颯爽と駆け抜けるその姿にひらめいたと聞いています。今回は、時代考証的な判断には目をつぶって、ビジュアルな美しさ、かっこよさにこだわって、エンターテインメントにしました」と説明する。

自ら墓参りし、役になり切った「凄味」
人気の理由は、ビジュアル面ばかりでなく、何を考えているか分からないGacktさんのミステリアスな役柄作りにもあるようだ。

謙信役のGacktさんを特集した読売新聞の10月3日付夕刊記事で、Gacktさんは、毎朝3時間ぐらい筋トレをして約10キロ増量したとしたうえで、次のような一風変わった私生活を明かした。

「僕にとってはコシヒカリの古々米を炊いて1日置いて、その冷やご飯に酸っぱいキムチを載せて海苔(のり)を巻いたのが一番ぜいたくな食べ物。(中略)だけど、一番大好きな米を、もう8年間食べていないし、今は1日1食」
こうした私生活は、メディアで何度も取り上げられ、ミステリアスな印象を増幅している。Gacktさん自身もそんな演出に気を配っているようで、自ら1540年7月4日生まれと称している。計算すれば、なんと467歳だ。読売の記事で、Gacktさんは独特の恋愛感をこう語る。

「僕は生まれてくる時代を間違えてしまったサムライみたいなものだから。『女は男の三歩後ろを歩くものだ』って言うと怒る女性がいるけど、これは『僕が前を歩いて君を守る』っていう男の決意、生き方なんだよ」
同じサムライのせいか、Gacktさんの謙信への入れ込みはすごい。歴史書を耽読するばかりか、自ら墓参りしたり、謙信のイラストを書いたりしている。その入れ込みが、役になり切ったGacktさんの凄みになっているようだ。

「『神の化身だ』と言う謙信が、兜も着けずに鉄砲の弾を浴びながら小田原城まで歩いていくシーンがあるんです。それをGacktさんがやるとマッチするし、不思議と許せてしまうんです」(NHKの広報担当者)
Gacktさんは、読売の記事で、女性への欲をすべて断ち切るなどした謙信のストイックな生き方を自らになぞらえて、こう言い切る。

「それを人は狂気って呼ぶんじゃないかな」
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